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diary Scribble picture

「純と愛」最終回まで観ました。

主人公の純は、彼女が取り組もうとした何かがうまくいきそうになると必ず災難に襲われてしまう「ついてない」人物。それでも彼女は毎度毎度立ち上がる。半年間の短くない期間、一貫してこのパターンを観続けて時には「普通」にみんながハッピーになるのかと思ったこともあったけど、そうはならなかった。純は物語の進行と共に挫折の数と失うものを増やしていく。そろそろ何かが報われるんじゃないか(実際ハッピーな瞬間はいくつもあるけれど・・・)と思っても翌週にはひっくり返ってしまう。脚本家の人との我慢比べをしている気分になったりもした。

人生って多くのものを失いながら少しの確かなものを手に入れたり残したりしていく作業の連続なのかも。でハッピーエンドなんてものはなく、ただ終わりがあるだけってことで、あの気分が滅入る反復も半年間の短くない時間によって意味を帯びるのだと感じた。